nothing stays the same.

いつまでもこんな世の中じゃないんだろ?

贈り怒られ

プレゼントが苦手だ。あげるのも貰うのも。いつからこうなったのかはわからない。しかし加齢とともにその理由はわかってきた。

誕生日。昔は楽しみだった。遠方の祖母からおくってもらったNゲージの機関車EF81 300番台 ローズピンク。リクエストだった。これちょーだい。欲しい物だった。

クリスマスも同じ。ファミコンソフト「女神転生」・・・(余談だがいまだにこのソフトを越える興奮を他のゲームで味わえずにいる。30年前のタイトルなのに!)。欲しい物だった。

年をとって。僕にも思春期が来て交際する人もできた。だがここで難敵が現れた。

「サプライズ」だ。

これよりあと貰ったもので(リクエストでないもので)心から嬉しいと思ったことがない。それでもプレゼントという気遣いの前に「喜び」を表さないといけない。正直しんどい。だからこっちがプレゼントする際もリクエストを尋ねるが「サプライズ」が無いとがっかりされてしまう。なんだこのゲーム。

結局プレゼント好きというのは「プレゼントをして喜ばれている自分」を楽しんでいるにすぎないと僕は思う。その証拠に友達なりパートナーなりのプレゼント選びに付き合うと必ず「これ喜ばれるかな」的なことを訊かれるだろう。これは置き換えれば「コレで喜ばれなかったらどうしよう」であり,この文の主語は贈り手である「私」だからつまるところ「喜ばれなかったら私どうしよう」なのだ。

サプライズなどなくリクエストなり一緒にお互いの欲しい物を買ってあげるなりの方が精神衛生的にもよろしいと思うのだけど,なかなか理解されずにつらい。

またこのイベント来ましたね,バレンタインデー。